中学生の頃。
ある日
俺は、恋をしてしまった。
もちろん男の子に───
そして。
行き場の分からない想いの丈を
言葉にして伝えた....
すると、今まで仲の良かったのが、
嘘みたいに───
そいつは、
俺を汚い物を見るみたいに──
冷たい視線を寄越した。
その視線は
──ああ、俺の愛を受け止めてくれる人は
いない。
男が男を好きになるのは、
やっぱりいけないことなんだ。
そう思わせるのに充分だった。
俺の初恋は男の子
そしてそれを最後の恋にしよう....
と誓った。
自分を守るには
それしかないって。
この、内側を掻きむしる孤独と
必要とされない、
必要とすることも、許されない寂しさから
身を守るために
もう恋はしないって決めた。


