「あのね、その……へ、変な意味じゃなくて……」
ゴニョゴニョと口ごもるまりや。
何かを必死に伝えようとしてくる。
「間接……キ……」
そこまで言いかけて、また口を閉じてしまった。
間接……キ……?
途中で切れてしまった言葉に、しばらくの沈黙のあと、すぐにピンときた。
そういうことか。
だから、こんなに顔が真っ赤なわけだ。
答えがわかった俺は、まりやが様子をうかがおうと見る瞬間を狙って、目を合わせる。
「まりや、顔赤いけど?」
つい意地悪をする俺に慌てて、自分の残りのクレープをパクパクと凄い速さで食べ終わってしまった。
わかりやすい、ほんと。
慌てて食べ過ぎだし。

