「そ、そんな……!
お金の問題じゃなくて、私こんな素敵なプレゼント貰えないよっ」
鏡越しに大翔君に申し訳なく思いながら断ると、少しだけ悲しげな顔をする。
その顔に私まで心がズキッと痛んだ。
「再会できた記念は何もしてなかったから、これは受け取ってほしいんだけど。
俺の気持ちだし、どうしても迷惑っていうならあきらめるけど」
「え……っと、あの……」
こんなシュンとしてる大翔君は、初めて見る……!
迷惑なんて絶対にそんなことないのに、素直に甘えちゃっても、いい……のかな。
大翔君の気持ちは、すごく嬉しい。
私は、いつもしてもらってばっかりで何も返せてないのに。
「本当にもらってもいいの……?」
おずおず聞く私の首に大翔君の手が触れて、くすぐったさに襲われる。
「いいよ。お前のために選んだんだから。
それに、こいつもお前に付けてもらいたいって待ってたみたいに、俺には見えた」
ネックレスのトップをちょんっと指で弾く大翔君のさりげない行動に、私の胸が騒がしく高鳴る。

