溺愛王子とヒミツな同居2




「わぁ~、可愛いのがいっぱいあるっ」



同じようなデザインのものでも、何か一つどこかにワンポイントがついてる物が好きな私は、妙にテンションがあがっていた。



髪飾りを何個か手に取って、自分の髪に合わせてみる。



パールの土台にラインストーンが可愛く花の形にデザインされたものを手に持っていると、大翔君が鏡を覗きこんできた。



「こういうの好きなのか?」



「うん、小さいけど存在感のあるものが結構好きかな」



「へぇ……」



言いながら、店の奥に歩いて行ってしまった。



見たいものでもあるのかなと、それくらいにしか思ってなかった私は、今度はシュシュを見ながらどれが可愛いか悩んでいた。



真剣に悩むこと5分。



トントンと肩を叩かれて振り返ると、大翔君がいつの間にか戻ってきていた。



「まりや、ちょっと来て」



手招きする大翔君に不思議に思いながらもついていく。