溺愛王子とヒミツな同居2





「……えっ?」



「いつもと雰囲気が違うし、こんなまりやを見たのは初めてだったから……誰にも見せたくないって……。

そう思ったら、無意識に思ってたことと違うことが口から出たっつーか」




目を左右に動かして、言い辛そうに私に本当の気持ちを教えてくれた。




大翔君のその気持ちに、私まで何だか恥ずかしくなって赤くなる。



「その格好も見せたくねーけど、それよりも」



その続きを聞きたくて、目の前にいる大翔君を見上げると、私の耳元に唇を寄せる。



「そういう顔を俺以外の奴の前で見せるのは、ダメだから」



自分が今どんな顔してるのかなんてわからないけど、とりあえずコクンと頷く。



掴まれたままだった手をしっかりと大翔君が繋ぎ直してくれて、指を絡める。



それを合図に、2人だけの初めてのデートに出掛けることになった。