その声に慌てて近寄ってきた私は、大翔君の差し出された手にそっと自分の手を乗せる。
クスクス笑いながら、私の手をぎゅっと握って歩き出す。
手を引かれながら、大翔君の大きな背中を見つめて、明日のことを思うたびに頬を緩ませた。
翌日は、私の気持ちを表すくらいの晴天。
朝から気分がいい私は、鼻歌を歌いながら出かける準備をする。
真新しい服に袖を通して、鏡の前で無駄にドキドキしてみたり。
栞に昨日選んでもらった、淡いピンク色のAラインワンピ。
露出高めの服ばかり選んでたからすごく心配だったけど、ちゃんと選んでくれた栞に大感謝。
いつもはストレートにしてる髪も、今日は軽めに巻いて
少しだけだけど、メイクもしてみた。
見慣れない自分に恥ずかしくなりながらも、準備を整えて1階へ下りていく。

