溺愛王子とヒミツな同居2




「ふぁ……。う~ん……」



小さく伸びをして起き上がったまりや。



「よく寝てたな」



「えっ!? あ、ひ、大翔君……っ!」



完全に気が抜けきってたまりやは、俺を見た途端に大人しくなる。



「ごめんね、思いっきり寝ちゃったみたいで……。
私、変な寝言とか言ってなかった?」



恥ずかしそうに俺に聞いてくるまりやに、つい意地悪したくなる。



考える素振りをわざと見せて、隣から心配そうに見てくるまりやの反応を楽しむ。



「寝言ねぇ。言ってたかな」



「ど、どんなことを……?」



「教えてほしい?」



まりやの反応が面白くて、わざと聞き返す。



コクンと頷いて、大きな瞳で見つめてくるまりやがおかしくて、我慢できずに俺は笑い出した。