溺愛王子とヒミツな同居2




「いやぁ、よかったよかった。無事に解決して」



篠原達と別れたあと、今まで静かにしていた麻生先輩がパチパチと手を叩いた。



いつもは何かしら首を突っ込んでくるのに、やけに大人しかったことに今さらながら気付く。



「あんたいたの?」



米倉に酷いひと言を言われて、まりやに慰めてもらおうと近付いてくる。



「まりやちゃ〜ん」



「ストップ。こいつに近付くのも触るのも禁止。


何度言ったらわかるんですか、先輩」



まりやの体を後ろからぎゅっと抱きしめると、まりやが真っ赤になって慌て始める。



「あ、あの……みんなが見てるから……」



「いいんだよ。とくにこの先輩にはわからせてやんねーと」



俺が麻生先輩が近付けないように威嚇していると、いつもは粘るこの人が珍しくあっさりと引き下がる。



「ヒロ君いまにも噛みつきそうなんだもん。あーこわい」



「なんだ、まりや争奪戦になるかと思ったのに、やけにあっさりだね麻生先輩」



米倉が突っ込むと、あきらめにも似た笑いを零した。