「光君、いっぱい迷惑かけて傷付けてごめんなさい。
光君が私のせいで本気で恋愛できなくなったって知って、何度謝っても許してもらえないことをしました。
でも、付き合ってた時は本当に光君のことが好きで、光君の彼女になれたこともすごく嬉しかった。
あたしの何気ないひと言が光君を傷付けてたなんて知らなくて、本当にごめんなさい」
深々と頭を下げる篠原に「顔をあげて」と優しく言う光。
米倉が怒ってくれたせいなのか、男泣きしたせいなのかわからないけど、光はスッキリした顔をしていた。
「長い間苦しんだけど、オレもお前の苦しみに気付いてやれなくてごめん。
今度はちゃんと好きになった人と恋愛できるようになるといいな。
オレも、これでやっと前に進める。
本当に本気で好きな人を見つけられそうな気がするよ」
いつも女達に振りまく営業スマイルなんかじゃなく、心からそう思ってる光の本当の笑顔を初めて見た気がした。
作った笑顔なんかじゃなく、あんな顔して笑えんじゃねーか、光の奴。
そんな光を見て、まりやが自然と俺と手を繋ぐ。
見ると、視線は光達を見ていたけど、俺はまりやの優しい体温を感じながらそっと手を握り返す。

