溺愛王子とヒミツな同居2



「自分の身勝手で心に深い傷を負って、それがトラウマになる人だっているんだよ。
一生消えない傷を背負いながら前に進めない人だっている。

ヒカりんもそのひとりだよ。
いつも明るく振る舞ってるけど、前に進めなくてもがいてるんだ」



米倉はさっきより穏やかな声で言うと、後ろに立ってる光に目線を移す。



光は、自分のために怒ってくれた米倉に、今にも泣きそうな顔をしていた。



なんて顔してんだよっ……まったく。



コツンと光の頭に拳をあてると、光は情けない顔で男泣き。



今日ばかりは慰めてやるかと、背中をポンポンと叩いてやる。



「2人ともごめんね。あたし、友達として失格だよね」



篠原は涙を拭うと、友達2人を振り返り頭を下げる。



「今さら謝っても遅いかもしれないけど、もう嘘はつかない。

これからは、自分らしく過ごしていくから」



顔をあげた篠原の目尻にはまだ涙が残っていたけど、ぎこちなく笑う篠原に友達2人は顔を見合わせて鼻の頭をポリポリと掻く。



「謝る相手間違えてるよ。

確かに純礼は、あたしらに遠慮してるとこあってイラッとする時もあったけど、あたしらにも悪いとこはあったと思うし」



「だね。うちらは友達ごっこしてただけなのかもね。

これからは、何でも言い合える絆作ろうよ」