溺愛王子とヒミツな同居2




――ポンポン。



「そんな不安そうな顔すんな。

お前のことは、俺が守るって言っただろ。

だから、もっと俺のこと頼れよ」



私の頭を何度かポンポンとすると、そのまま後頭部に手を回して、大翔君が私を引き寄せながら肩口に顔を埋める。



少し寂しさを含む声が耳をかすめて、その度にドキドキする。



「まりやは何でも自分で抱え込みすぎ。
何事も真っ直ぐなのはいいことだけど、もっと俺を頼れよ。

お前は俺の彼女で、俺はお前の彼氏なんだから。
不安な時は不安だって口に出して甘えていい。俺が受け止めてやるから」




顔を上げた大翔君は優しく笑っていて、私を大きな体ですっぽりと包んでくれる。



私なりに大翔君に甘えてるつもりでいた。



でも、心のどこかで迷惑かけちゃいけないって気持ちがあって、素直に甘えられないことが多くて。



それでも、こんな私のことをちゃんとわかってくれて、受け止めるって言ってくれる。