思いもしなかったお誘いに、すぐに反応できなかった。 「お前の顔見ながら、お前が作ってくれた物を食べるって贅沢だよな」 まだ「うん」って言ってないのに、大翔君の言い方だと、もう一緒に食べることが決まってるみたいに聞こえるよ。 「ありがとう、大翔君」 素直に嬉しいと思った。 大翔君は、言葉ひとつで私を喜ばす天才だよ。 お礼を言った私に優しい微笑みをくれた。