溺愛王子とヒミツな同居2




「お前も一応、本気で人を好きになったことあったんだな」



「当たり前でしょ!

オレを何だと思ってんのさ」



日頃の行動が目につくだけに、光は一生このままじゃないかと思ってたけど、



光もちゃんと人を好きになったことがあると知って、少し安心する。



「で、その元カノが今さらなんでお前とヨリ戻したいとか言ってんだよ。

お前がそんなふうになった原因なんだろ?」



「そうなんだよねぇ。

こう見えても、中学入ってアイツと付き合うまでは、オレ超がつくほどピュア少年だったんだよ」



「自分でピュアとか言うなよ。似合ってねーから」



俺の返しにムッとしながらも、そんなことは気にする性格じゃない光は、中学時代を思い出しながら話し始める。



「オレとアイツ中学入ってから同じクラスでさ。

席も隣同士だったから自然と仲良くなったんだ。

話も合うし、好きな音楽も一緒だったし、一緒にいて楽しかったし。

気付いたら好きになってて」