ババアが!こっちにやって来る!
ガタガタガタガタガタガタ~
俺は全身が震え出した。
「お客様大丈夫ですか?早く誰かダスター持ってきなさい」
と、ババアが従業員に命令した。
今、目の前で起きている状況がわからない、誰か~誰か~教えてくれ~
その時だった、白髪の縦じまババアが……
俺を……俺をじっと見詰めている。
はぁ?ババア……お前は……人間か?
それとも霊か?
俺だけに見える存在か?それとも、皆にも見えるのか?
妻がテーブルに戻って来た。
「お父さん……もう溢しちゃって何してんの? あっ、すみません」
すみません……と、妻が、妻が……縦じまババアに謝った!
そうか、妻には見えているんだ、このババアの姿!
俺は……泣きたいぐらいにほっと安心した。
が……ババアがまだ俺を見ているではないか………。



