「ようこそ~いらっしゃいませ~」



そこには、着物姿、白髪のお婆さんが!



正座をして三つ指を立て……にこっと信也を迎えたではないか!



「うわぁぁぁ~~~」



信也は後退り、尻餅をついたかと思ったら、腰が抜けたように、這って部屋から出た。



廊下に出て…ハァ、ハァ、ハァ……



俺は部屋を間違えたのか……。



取り敢えず呼吸を整えて………もう一度、自分が今、出てきた部屋番号を確認した。




707号秋山様……。



間違いない………
しかし……今のは誰だ?



そこへ、恵子が子供二人と、向こうから歩いて来た。




「け、け、恵子………
部屋に……」



意味の分からない恵子はきょとんとしていた。