部屋に戻った健太郎は、太陽が登り始める頃、うとうとと眠気に襲われ、寝床に就いた。 昼過ぎに目覚めた健太郎は、昨夜の記憶を辿る。 押入れ……に目をやりじっと考えた。 あれは夢か幻か………まさか現実では……。 押入れ……まで歩いていった健太郎は、恐る恐る襖を引いてみた。 そこは、いつもと変わらない押入れの風景……下段には収納ボックスに、使わなくなった扇風機……… 上段には布団類が積まれていた。 やはり夢か……その時! 健太郎は見た!