そこは…………… 墓場だった! 真理子……何処だよ?何処にいんだよ? 「健ちゃん、こっちよ」 更に前に進むと、墓石に、何と真理子が座っていた。 優しい笑みを浮かべ、俺に手招きしている。 俺はあわてて走っていき、真理子の膝にしがみついた。 生死の区別など、最早頭の中にはなかった。 真理子に会えた嬉しさで、それだけで…… 他には何も考えられなかった。