*綾崎陽翔*
入学式から早一ヶ月
今日から新入部員が入ってくるから部活の時間を楽しみにしてた
なのに…
「陽翔ぉ〜今日こそ家に泊めてよ〜」
「はぁ?あたしとの約束は?」
「ちょっと!陽翔はうちとデートするの!」
ここに女共に囲まれている俺がいる
佐助と言えば、少し後ろの方でニヤニヤしてやがる
あいつ…あとでシメる
「今日は無理。俺部活行きたいからそこ開けてくんね?」
少しキツめに言ってやった
するとさっきまでギャーギャー騒いでた女共が一気にシュンと大人しくなった
「ありがとなー。約束は今度!」
笑いかけながらその場を走り去ってやった
後ろでは、また女共がキャーキャー騒いでる
「陽翔くーん?相変わらずモテモテですねえ〜?」
「お前…練習中覚えてろよ…?」
「おー怖い怖い」
あ"ーイライラする
しかも香水臭えし
あいつらどんだけ付けてんの?
せっかくの今期最初の部活で
俺は不機嫌オーラ全開で臨むことになってしまった

