「まったく!!来週もビシバシだからな」
「おい、三井」
「なんだよ」
「この状況で言われても全然怖くないぞ」
…………
どんな状況かって?
帰り道なんだが
「今日はずっとコレだから」とまた同じセリフを言って腕をホールドされているんだよ
くー俺の威厳が
「とにかく!負けたら承知しないからな」
「分かったよ。じゃあな」
くっそー
「芽衣子、離せよ」
「やだ」
仕方ないからそのまま歩くけどさ
「……三井か?」
え?
声の方を振り向いた
あ………
「何?お前、最近隣の中学に教えてるらしいな」
…………
「お前に教わりたい奴なんかいるのかよ」
「てめえには関係ねえ」
「普通は自分の後輩教えるだろうよ」
…………
「ああ、誰もついてこないんだっけか?」
こんな奴の相手する暇なんてない

