体育館に着けば、当然だが練習は既に始まっていたワケで
「三井!おっせーよ」
「悪い」
「………あのー三井?」
「なんだよ」
言いたい事は分かる
「聞くな」
「すっげー聞きたいよ。聞かせてくれ」
ドタドタと足音が近づいてきた
「三井先輩!」
山口だ
「遅くなって悪い。やろう」
「三井先輩は芽衣子先輩と付き合ってるの?」
「「…………」」
「山口、オレが聞きたくても聞けなかったことを……さらりと言ったな」
そう、この体育館の入り口の直前まで俺の腕は芽衣子にホールドされてた
いま芽衣子は図書室に行くとか何とかでどこかに行ったけれど
ホールドの現場は当然みんなも見てたワケで
「付き合ってない」
「「ええっ!!」」
「嘘こけよ。あんなにくっついてたのに」
「三井先輩!本当のこと話して!!」
本当も何も
「芽衣子は……芽衣子は…」
「「……………(ごくり)」」
「芽衣子は、俺の」
「「……………(どきどき)」」
「冷蔵庫だ」
「はあ!?」
「オレ、バカだから理解できないんですけど」
大丈夫だ
俺もよく理解できてないから

