「……え?」

あ、言い方間違えた


「今のは嘘」

「何言ってんの?」


つまり


「マネージャーになるんだろ?」

「あー……うん」


「俺の飯をあと3年作るんだろ?」

「……」


「だから作れ。分かったか」

「…随分と偉そうね」



「ちなみに、さっきの、いらないは嘘だ」

「……プッ」


なんで笑うんだ


「慎吾、かわいい」

なっ


「かわいくない!!俺はどちらかと言えば…」

「は?」


「あ、いや、何でもない」



「ほら、冷めちゃうよ?」

「あ、うん」


「お代わりする?」

「ん」



――


俺達にはハッキリとした始まりはなかった

強いていうならば

芽衣子の飯に依存してることを自覚した時かもしれない



芽衣子はどうだか、知らないけれど


この頃の俺は芽衣子の飯には依存してるくせして

芽衣子には依存してないって、勝手に思ってた