呉羽side

ジリリリリリリリ...
朝から盛大な音で目覚まし時計がなり始めた。
「うーん...まだ、あと五分...」
時刻は7時50分
「なぁーんだまだ全然よゆ...



えーーー?!なんで?どしたの?目覚まし時計がぁーー!わけわからん時間にぃー泣」
と朝から目覚まし時計に負けないくらい盛大な声を出したのは如月 呉羽高校2年せい。ふわふわした性格でみんなは天然天然っていってくるけど意味わかんない。天然水ですかー?って笑笑
とまぁ私のある日の朝は遅刻から始まった。
「あっ!呉羽〜おそかったじゃんw」
「あ、ゆあちゃんおはよ〜」
私の友達橘ゆあ‼︎めっちゃスタイルも顔も可愛くてただちょっと男っぽいかな?笑笑
「もー朝から疲れたよ...こんなんで授業受けるなんて地獄だよ泣」
「まぁーだそんなこといって‼︎どうせお昼ご飯の時にはめっちゃ元気になってるくせにw」
う、痛いところをつかれたな。
ガララッ
「HRはじめるぞー席つけー」
ゆあちゃんと一旦離れて自分の席に着く
私は1番後ろの窓際の席だ。前はちょっとおっきい子でよく黒板が見えない笑
でも、案外この席が好きだ。隣の人以外は...。

「朝からアホずらだな笑」
そう。こんな酷いことをいってくるやつ。西園寺蒼ルックス、頭、運動神経どれをとってもパーフェクトだ。女子からは王子様なんて呼ばれちゃってさ。
「朝からアホずらで悪かったですね。」
「ははっ笑」
人の顔見て笑うとかひどくない?‼︎女子のみなさん私と席代わってください。
「それじゃHR終わりー。1時間目の用意しておくように。」
HRが終わりゆあちゃんが私の席に来た。
「呉羽ー1時間目国語だよね?宿題やったー?」
「え?宿題?なにそれ?初耳ですけど?‼︎」
「先生言ってたよー次小テストの範囲ノート見開き1ページ予習。って笑まさかやってない?」
「...ぅん」
あー!もぅほんとにそうたいでもしようかな?!
「如月宿題やってねーの?」
「蒼いまそれ言うかな?笑」
ゆあちゃんが、絶妙なツッコミを入れた。
「蒼はいいよね!頭いいし!かえてほしいくらいだよ。」
「如月はある意味すげーもんな笑」
そうですよ。はいはいそうです。その通りですよ。
「呉羽席戻るね!また後でね!」
ゆあちゃんが席に戻ったとほぼ同時に国語の先生田中が入ってきた。
「小テストの前に前に出した宿題提出しろー。やってきてないやつ罰として俺の特製補修プリントな。」
あぁ、神様私は今日家に帰れるのでしょうか...。


案の定放課後補修プリントをたっぷり出された私は地道にプリントに答案していった。ゆあちゃんが手伝ってくれるって言ったんだけど部活だしわるいから!って断りました...。
「もー!わかるわけないじゃんこんなん!」
「おい」
無駄口を叩いていると誰かに声をかけられた
「蒼?部活は?」
「忘れ物...てかお前まだやってんの?」