うーむ。

まぁ今俺は大学にいるわけなんだけど。

隣のうざいこいつはどうしたものか。

「ちょっとー聞いてますー?ぴーろーくーん」

ぴろくんってなんだよ。
んな呼び方されたことねぇわ。


隣にいるのは昨日会った佐藤鈴太郎(さとう りんたろう)という男。
まったく名前の通り鈴みたいにシャンシャンシャンシャンうるさい奴だ。
それにうざい。
絶対友達になりたくないタイプだ。
なのになぜこいつは俺の隣にいるんだ?

「いやぁほんまぴろっちみたいな優しいええこが友達でよかった~♪」

呼び方変わっとるがな。←関西弁がうつった。
ぴろっちとも呼ばれたことねーよ。
あと俺はお前と友達になった覚えはない。
ぜってぇなりたくない。


「俺がお金なくて困っとったらお金貸してくれて、あんときほんま俺感動したで!」

いや。確かに貸した。
あまりにもこいつが困ってたから金は貸した。
でも別にそれで友達になったわけではない。


「なーぴろっちー無視しゃんといてやーおねがーいなーなーぴろっちー」

「うるさいなぁっもう!俺はお前の友達ではない。そしてぴろっちと言う名前でもない!」


ああ。今日大学来てからの俺の第一声がこれって。
結構ショックだぞ。
今日は、、、いや。一生こいつとはもう喋りたくない。