さよなら金曜日



ハーフの彼は
病弱の母がいた。



その母は日本人で
作家として名が知れていた人だった。



そんなお母さんの願で
ここ、日本にやって来たらしい。




でも
やはり病状は悪化する一方。




彼の父は
高度な医療技術を持つ所へと
場所を変えようとした。





それが
彼が私の目に前に来て、

それから
いなくなった訳であった。