夏は恋する季節





門をくぐり抜けたあと、やっと手が離れた




「先輩、すみません、無理矢理…」




如月くんがシュンと肩をすくめた




「いや、別に大丈夫だけど、それより如月くんはどうしたの?」




「俺、如月心也です」



何を言ってるんだこの子



それは知ってるんだけど…