「予鈴ちょうどなったし、家送るぜ。」

カズはあたしの手を強引に引っ張り、学校を後にした。

「ちょっ・・・!!こっちあたしの家の方向じゃないよっ!」

「ランに見せたい場所があるんだよ!」

あたしはカズに引っ張られ、学校から一キロ先の桜丘に来ていた。

「わぁ・・・きれい・・・・。」

その風景は、草原が回りに広がっていて、その向こうには真っ青な色鮮やかな空。すこしはなれた場所には海岸があった。

「桜丘って普段は立ち入り禁止の場所じゃないの?」

桜丘は土地がもろいということで立ち入り禁止になっいる場所。
でもとてもきれいな風景があるということで地元でも有名な所。

「ここな、俺の親父の土地。」

「でもここ土地がもろいから立ち入り禁止になってるんじゃないの?」

「ここはな、親父と母親が高校生の頃、普通に入れててデートスポットとしてくる人が多かったらしい。親父とお袋が大人になったとき、大手社長で、二人はここで一度あったことがあるらしくて、二人は暇があればあってここにきていたらしい。ある日親父がな、お袋にプロポーズして、結婚たんだけど。うちの親父がここの土地には誰も踏み入れてほしくない、ということでここの土地を買い取って立ち入り禁止地区にしたわけ。」

「ロマンチックな話だね♪」

あたしは昔からこの桜丘に一度でもいいから着てみたいと思ってた。その夢がいつかかなえばいいのに。って思ってた。その夢がかなうなんて・・・。

「カズっ!ありがとう♪」

あたしは嬉しさのあまりカズに抱きつき頬にチュッとキスをして、靴と靴下を脱いで海岸のほうへと走った。