「よーっす！！」
「「「「きゃー！！！！！西藤くーーん！！！」」」」
「みんなおはよーー」
「あのさ、西藤くんって誰？綾美わかる？」
「わかるに決まってる！！！だって学年トップのイケメンよ！！」
「ふーん」
「何がふーんよー！！西藤と、噂なってるくせにーー」
「え？！そーなの？でも一回も話したことないよー」
「へー、でもさ学年トップのイケメンと美女だからそーゆーことになるんだろーさ！」
「ふーんでも興味ないかな？」
「えーー！！咲利の美貌でいけるのにー！」
「うちは美人じゃないよ！」
「美人だよび、じ、「おっはよーっす！舞原！！」」
「おはよー！大地！」
「…………」
彼は須藤大地(すどうだいち)で私の唯一の幼なじみです
なんと！大地とは家も近くて、うちん家の向かい側です
「あのさー、今日の放課後空いてるか？？」
「ごめーん、委員会の仕事でさー、一学期の間は放課後忙しいんだー」
「…………」
「了解！じゃー、二学期な！」
「うん！！」
「…………」
ーーーーキーンコーンカーンコーンーーーー
「あ、やっべ！じゃ、またな！」
「ほーい！」
「…………」
「どしたの？綾美らしくないよ」
「あのね……言いづらいんだけど……」
「なんでもいって私はいつでも味方だよ」
「じつは須藤に告ってフラれたんだ……ごめん、咲利には言えなくてほんとにごめん」
「そーだったんだ……ごめん、辛かったよね」
そういって、綾美に抱きついた
「うん、うちこそ……ｸﾞｽｯごめ……んね」
「今はなにも言わなくていいよ」

ーー４月の桜は散り始めた頃だった