秘め恋*story3~パート先で…~





再び二人きりの空間。



ちらりと前に座る彼を盗み見る。



向こうもそれに気づいて、何とも言えないくすぐったい照れ笑いを見せた。



おっふ…
可愛い。。




「なつみさん。」



「んん?」



「好きです。」



「//////。」




ストレートだよー。。
そんなに真っ直ぐ見つめないで。
すごい照れちゃうよ。




「なつみさんは?
俺のこと、どう思ってますか?」




こんなに素直でストレートな告白されて…
もう逃げてちゃダメよね。



私は大きく深呼吸してスッと彼を見つめた。
すると、彼は…




「そっち、行ってもいいですか?」



「うん。」




そう聞いて、私が頷くと立ち上がって私の隣へ座った。



グッと近くなった距離にまたドキドキして、
今からちゃんと気持ちを伝えることができるのだろうか。




「あの、そのね、本当言うと…黒木くんがバイトでスーパーに来た時、少しドキドキしてた。久々に胸がキュンてした。」




俯き加減でそう話ながら、ちらりと隣を伺う。




「そうだったんですか?めっちゃ嬉しい。
俺も…初めてなつみさんと喋って、緊張してました。」



「え?そうだったの?全然普通な感じだったのに…」



「余裕なんてないです。
…続き、聞かせて下さい。」




促されるがまま、私は続けた。


毎日がホントに楽しかったこと。

お客さんに誘われてるのを見て、ちょっとヤキモチやいてたこと。

いなくなって、どれだけ頼ってたのか思い知ったこと。



彼は相槌を打ちながら、私の目を見て聞いていてくれた。




「ほんとは、前から分かってたのに…」



「何を?」




優しげに私の顔を覗き込む彼。



羨ましいくらいつるんとした頬を撫でた。




「黒木くんのことが、好きなんだって。」




そう伝えると、彼は目を細くして嬉しそうに笑った。頬に触れる私の手に自分の手を重ねて…