再び二人きりの空間。
ちらりと前に座る彼を盗み見る。
向こうもそれに気づいて、何とも言えないくすぐったい照れ笑いを見せた。
おっふ…
可愛い。。
「なつみさん。」
「んん?」
「好きです。」
「//////。」
ストレートだよー。。
そんなに真っ直ぐ見つめないで。
すごい照れちゃうよ。
「なつみさんは?
俺のこと、どう思ってますか?」
こんなに素直でストレートな告白されて…
もう逃げてちゃダメよね。
私は大きく深呼吸してスッと彼を見つめた。
すると、彼は…
「そっち、行ってもいいですか?」
「うん。」
そう聞いて、私が頷くと立ち上がって私の隣へ座った。
グッと近くなった距離にまたドキドキして、
今からちゃんと気持ちを伝えることができるのだろうか。
「あの、そのね、本当言うと…黒木くんがバイトでスーパーに来た時、少しドキドキしてた。久々に胸がキュンてした。」
俯き加減でそう話ながら、ちらりと隣を伺う。
「そうだったんですか?めっちゃ嬉しい。
俺も…初めてなつみさんと喋って、緊張してました。」
「え?そうだったの?全然普通な感じだったのに…」
「余裕なんてないです。
…続き、聞かせて下さい。」
促されるがまま、私は続けた。
毎日がホントに楽しかったこと。
お客さんに誘われてるのを見て、ちょっとヤキモチやいてたこと。
いなくなって、どれだけ頼ってたのか思い知ったこと。
彼は相槌を打ちながら、私の目を見て聞いていてくれた。
「ほんとは、前から分かってたのに…」
「何を?」
優しげに私の顔を覗き込む彼。
羨ましいくらいつるんとした頬を撫でた。
「黒木くんのことが、好きなんだって。」
そう伝えると、彼は目を細くして嬉しそうに笑った。頬に触れる私の手に自分の手を重ねて…



