秘め恋*story3~パート先で…~





私は急に恥ずかしさがこみ上げてきて、慌てて着替えにいこうとした…




「ご、ごめんね、すごいだらしない格好で、
ちょっと着替えてく………」




ーーーーーーグッ。




あっという間に私は冷蔵庫と背の高い彼との間に挟まれていた。



ど、ど、どういう状況っ。。



黒木くん??



「このままで大丈夫ですよ。」



「え、でも、」




心なしか熱っぽい彼の声。

見おろす彼の艶っぽい目つき。



思わず、年下だということを忘れてしまうくらい見とれてしまった。




「なつみさん…肌きれい。いい匂いする。」



「そ、そんなことないよ…く、黒木くん…」




彼の整った顔がスッと私の鎖骨辺りへと下りていく。


微かにかかる彼の吐息にドキドキが止まらなくなっていた。




「黒木くん…だめ。」




必死の思いでゆっくりと彼の肩を押した。




「なつみさん…」




子犬のような潤んだ目が私を捕らえる。




「こんなおばちゃん、
からかっちゃダメだよ。」




そうだよ。
若いからっておばちゃんをからって遊んじゃ…




「俺…今、なつみさんにドキドキしてるんですよ。ほら。」




そう言って私の手をそっと掴むと、自分の胸へ当てた。


確かに…
手のひらから伝わる彼のドクドクと早い鼓動。




「なつみさん…俺のこと、
男として見れませんか?」




彼のストレートな言葉とその熱い眼差しが
私を磔にした。




「でも…私は大地の…」




私は大地の母親で…




「大地のお母さん、それは分かってます。」



「だったら…そんな関係になったらだめ…」



「大地は知ってます…
俺がなつみさんを好きなこと。」



「うん…そう…………………………っえ!?」




はい!!??
大地は何だって?


と、その時…




「まじで母ちゃん、焦れったすぎ。」



「ちょ…大地っ!?」




いつから居たの!?あんた!


私は黒木くんと壁に挟まれたまま、なに食わぬ顔で登場した息子に驚く。