私達が道場に入ると、沢山の隊士達が居た
隊士達は私を見るなりこそこそと喋り出した
隊1「おい…あれが、これから入るってヤツか?弱そうなヤツだな」
隊2「俺達でも余裕で勝てそうだ」
隊3「というか、刀を持った事あるのか?」
隊4「いや、持った事などないだろ」
などと聞こえた
まあ、そんな事を言われようが、別に関係ない…真実とはかけ離れているから、何とも思わない
歳「さて、これからコイツが何番隊に入るか決める試験をする。コイツの相手をしてもらうのは…斎藤一、お前だ」
斎藤さんは、少し驚いた(眉が少し動いた程度)ようだったけれど、その後、はいと返事をしていた
歳「じゃあ、お前にはこれから、一と戦って貰う」
土方さんは、真剣な表情で私に言って来た
小『はい、わかりました。』
土方さんは、私の返事を聞くと、木刀を渡してきた
小『戦うって…これでですか?』
歳「ん?それ以外の何で戦うんだ」
小『あぁ…そういえば、殺すわけじゃないから、これでじゃないんですよね』
私は、そう言いたがら自分の刀を触った。
歳「あぁ、それでじゃねぇ。木刀でだ」
小『……私…木刀、使った事ないんですけど』
私がそう言うと、そこにいた全ての人達が驚いた
まあ、驚くのは当たり前だろう。何故なら、私は殺す事しかして来なかった為に、剣道などは習う事は勿論の事、木刀は一度も持った事が無いのだ…
