そうしてしばらく歩くと沖田さんは、ある一室で足を止めた
総「ここが俺の部屋です。ちゃんと場所忘れないようにしてくださいねー」
沖田さんは、迷ってたらそれはそれで面白いけど。とぼそっと呟いてから、今度は袴を探し始めた
総「んー、どこに入れたっけ………これかなー…あっ、あった」
小『………?見つかったんですか?』
総「着てみてください」
そう言って沖田さんは、見つかった袴を私に笑顔で渡してきた
小『わかりました…』
総「あっ、そうだ!俺は外に出てるので、着替え終わったら声をかけてください」
沖田さんはそう言い、外へ出て行った
(…早く着替えないと)
私は、さっさと着替えようと服に手をかけたが…重要な事を忘れていた
(私、人を殺す時に着ていた服と制服と、簡単な服しか着た事無い…)
そう…小夜は袴を着た事が無いのだ
