おねいさんについて

その時は…。

うっとりと孔雀を見つめる奏多。

「嘘ですよ。僕にもそんな勇気はありません」

孔雀はあっさりと踵を返し。













「その勇気が出来たらお邪魔しに行きます」

肩越しにそう呟き、石段を下りていった。