おねいさんについて

あぁ…。

とろけるような瞳で、奏多は孔雀を見つめる。

この子、どうしてこんなに魅力的なの…?

こんな気持ちになったの初めて。

私ったら、ああんっ、あんっ、あんっ、んっ、んっ、んっ…(エコー)

神社の石段に腰掛け、孔雀の肩に頭を乗せ、体を預ける奏多。

その視線がぶつかり合い、影がそっと重なって…。

「奏多さん」

孔雀はその奏多の近づく唇を、手にした団扇でそっと遮った。

「駄目ですよ。これ以上は僕、本気で落としにかかっちゃいますから」

かぁーっっっっっ!

恥ずかしいなオイ!