「ねぇ、森さん。一緒に帰ろうよ」

仲良くなりたいし、森さんのこと知りたいしさ?


これで断られたことがない、俺はの口説き文句。


さあ、どう出るか。


森茜はスクールバッグに落ちていた目線をゆっくり俺に向け、数回パチパチと瞬きをした。

ほんとに整った顔しやがって・・・。


と思ったのもつかの間、すぐに眉間に皺を寄せ、


「無理、きめぇ」


と言った。