依頼は織田探偵事務所まで

会社から出てきた康介さんは上司や部下と一緒に居るわけでもなく、一人だ。

康介さんの会社は自宅から歩いて行ける距離にある。

今通ってる道はいつも通る道だろうか。

「あんま怪しい行動とらねぇな」

「…おい、あっちに曲がったぞ」

康介さんはすぐそこの角を曲がり…

「ケーキ屋?」

に入っていった。

しばらくすると片手にケーキが入っているだろう箱をぶら下げていた。

「愛人のプレゼントか、おい」