スマイルソング

今日は待ちに待ったバレンタイン!!!
いや、私は別に待ってないんだけど
他の子達がソワソワして視線が好きな男の子に向いちゃってるから誰が誰を好きかって分かっちゃうんだよねー。


って。ん?おかしくないか?

みんな空白の叶多の席見てるよね?
みんな、叶多に渡す気じゃないよね?

まあ渡されても叶多は大丈夫!
なんて保証はないよね。

別に付き合ってる訳じゃないし。


こんなことなら私も一応作るだけ作っとけば良かったー!!


「笑実!はい!ともチョコ」


「ありがとー!私は義理チョコ」

「ってなんで義理チョコ?まさかあんた」


「テヘ。なんにも作ってない」


「まあいいわ。笑実が作ってるとは思わなかったし」


え、それはひどくない?
わたしだってやるときはやるよ?

いつやるきが起きてるかは分からないけど
それでもやるときはやってる!!はず……


とにかく!
今年は男にはあげないからいいの!


「笑実!俺にチョコは!?」


「ないよ」

「けちー」

なんか昔本当に空が好きだったのかな?って思うくらい今はなんとも思わない。
どれだけ叶多にぞっこんなのよ。あたし。


叶多……私はいつまで待てばいいの?