スマイルソング

止まらない。
どうしよ?
絶対上手く声が出ない。


「やっぱり笑実変だよ!どうしたの?」

優しい声で聞いてくる夏音ちゃん。
もうダメだ…


「最前列の左から3番目の男」

「あのクマみたいなのがどうしたの?」

クマって…
こんなときでも毒舌なんだから


「あの人が私の歌声を否定して私の音楽人生を絶望まで追いやった人…」

最後の方は上手く声が出てたかは分からない


「それが?それでも笑実は歌が大好きで歌うのが好きだから歌手志望を諦めなかったんじゃないの!?
これが最後かもしれないんだよ!?
まだあるけど、そんなの嘘かも知れないしまたあのクマが来るかも知れない!

その時にまた今みたいに震えてなんにも出来ずにいるの!?
笑実?私は笑実の声が大好きだよ?

だから、みんなに私達の歌を届けようよ!
それであのクマをついでに見返したらいいんだよ!」


夏音ちゃん…
ありがとう…
なんだか、元気が出てきたし震えもいつのまにか止まってる。

これなら大丈夫。

「夏音ちゃんありがと!もう…大丈夫だから!」

満面の笑みで夏音ちゃんに私の想いを伝えた!

「よし!力説してたら次が出番だね!気合いいれていくよ!」

「うん!私達の声を元気をみんなの元気に笑顔に変えて行こう!」