スマイルソング

はぁ…あと4日か。
クラスの出し物任せっぱなしだけど大丈夫かな?
まあ大丈夫でしょ!

それより、後半の半音をどうやって上げるか…
夏音ちゃんの足を引っ張りたくない。
でも、どうすれば……

分からないよ…


「何気難しい顔してんだ?」

「叶多…」

「どうしたんだ?なんかあるなら聞くけど」

「ありがとう、あのね…

文化祭で夏音ちゃんと歌う曲の最後のサビで半音届かないところがあるの。そこが絶対に上がらなくて…」

「半音だろ?それならさ…
喉開けて少し裏声足せば良くないか?」

「いや、最後は地声で上げて盛り上がりたいの。ごめんね。無理言っちゃって」

「いや全然。俺も考えてみるわ」

ありがとう。
あ、ダメだ…泣きそう
でもここで泣いたら叶多に迷惑かけちゃう。
泣くな 泣くな 泣くな

心の中で強く思う。
よし!耐えた!……?

あれ?

「何泣きそうになってんだよ。
俺が力になってあげるから少し待ってろ。
ぜってー半音上げさせるから。1日で」

「ふ…あ、りがと。待ってるね」


あぁと言い残し叶多は教室に入って行ってしまった。

どうしよ?
この顔じゃ教室入れない…

「おはよ!ってどうしたの!?」

「んーん。なんでもない」


「何でもなくない!ほら、屋上行くよ」


屋上にて


「で?」

ん?で?とは?

「なんでそんな顔になってるの?」

「元々…です」

「なんでそんな顔になってるの?」

「昨日のテレビで感動して…です」

「最後ね。なんでそんな顔になってるの?」

「言えない。ごめん。夏音ちゃんには言えない事もある」


「そっか。そーなんだね。分かった。今日からお互いの家で練習…しよっか」

ごめん
ごめんね
でもこれだけは言えない。
夏音ちゃんの足を引っ張りたくないの。
夏音ちゃんには迷惑かけたくないの。

「ごめん」

「いいよもう。それより、教室…行こ?」

「うん!ありがと!」

夏音ちゃんは本当優しい。
怒ってると思ってたけどもう元通りだ。
夏音ちゃんはやっぱり強いね

あと少し待っててね!