次の日の目覚めも最高だ!
今日は科学と歴史だったなー。
暗記は得意科目だから今日の2つはなんとかなる!
あれ?私も叶多の口癖移っちゃったかな?


「夏音ちゃんと叶多と空!おはよー」

「おはよー!」

「……」

「おう!」

夏音ちゃん雰囲気明るくなったよね!
いや、もともと明るいけど最初喋りづらい雰囲気でてからね。

叶多は安定の無視。

空も元気そうだ。


「音為。昨日の国語どうだった?」

叶多が珍しく喋りかけてきた!
今日のテスト最悪の結果になるんじゃ!?
さいあく……


あっでも昨日の国語は叶多に教えてもらったから完璧だったんだよね。

「うん!なんとかなったかも!」

「そっか」

そう言うと叶多は柔らかく微笑んだ。
その笑顔……誰にも見せたくないなー
って。また私叶多の笑顔に惹かれそうになってた!
いや、惹かれてたね。

「なに人の顔をじっと見てんだよ」

「い、いや別に。なにも……」

「見惚れてただろ」

ボソッと囁いてくる叶多は確信犯だ。
頭ではわかってるけど心がついていかない。
これは叶わない恋なんだ。

「とりあえず教室行くぞ」


叶多……好きだよ。