スマイルソング

朝起きてふと思った事がある。
そろそろ夢に向かって努力をもうちょっと増やしてみようかなと思った。
ボイストレーニングと体力的にも増やさないといけないしね。
あと腹筋して腹から声が出せるよーにもしないと!頑張ろ!

体育祭も終わって日々充実に過ごしてきた今日この頃。
10月の半ばに差し掛かって肌寒くなってきた所にある嬉しい知らせが入ってきた。



「笑実ー!なにか封筒来てるわよー」


朝からなによ?
別に学校終わりでも良くない?
低血圧の私は朝からイライラしがっちだった。

「なにー?」

「開けてみなさいよ」

「はいはいっと……っえ!?」

思わず目をパチクリしてしまった。
このチャンスを逃したら私は終わりだと思った。

封筒の内容としては

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あなたには夢がありますか?
オーディションは来年の4月!


歌、絵、俳優、女優
多種様々でなんでもあり!
夢があれがオーディションは受けれます!

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と大まかに書かれていた。
こんな適当なオーディションがあるのか?
と思ったが、オーディションがあるのなら受ける!
あっそーだ!これを叶多にも教えてあげて一緒に受けたら緊張も和らぐし一石二鳥だ!

そーとなれば…善は急げ!
学校へ向かう!


「行ってきまーす!」

お母さんに笑顔で行ってきますが言えた気がした。




「おはよー!叶多!叶多!封筒って届いた?」


「あーあれあの地域全部配られてるらしいぞ」

「一緒に受けてみない?」

「あぁ」

相変わらず回りに誰か居たら不貞腐れてるなー。
二人とかの時のが喋ってると思うんだけどな
こんなんで舞台とかで観客がいるなかの仕事の俳優なんて出来るのかな?

まあ、それは演技でカバー出来るか。


「あっ夏音ちゃんおはよー!夏音ちゃん一緒に封筒のやつ受けてみない?時間はたっぷりあるからみっちり練習して!」


「いいね!絶対受かろうね!」

そう言う夏音ちゃんはふわっと笑ってくれた。