皆さん楽しんで下さい----


いよいよ体育祭です!
緊張はしてないけど焼き肉がかかってるからみんな真剣だわ。

「まずは100m走------」

アナウンスで100m走の選手が入り口に向かってる。
そのなかに空を発見!!


「そらーー!!1位じゃなかったらひっぱたくよー!」

「そらー!1位取らないとどーにかなるわよ!」

二人目誰かって?
夏音ちゃんに決まってるじゃない。

どーにかなるってなに?
ある意味怖いんだけど。

でもそんなかでも空はピースサインを作って微笑んでくれた。
前みたいな胸の高鳴りはなくなってる。
でもカッコいいなとは思う。

とりあえず今は空を応援してあげなきゃね!


ヨーイパァン!!
凄い音で空とその他諸々が走り出した。
その中でも断トツで速いのが空。
みるみるうちに2位との差が広がるばかり。

気が付けばもうゴールしていた。
速すぎでしょ!

「笑実!夏音!俺1位だったぜ!」

「見てたから知ってるよ」

夏音ちゃんそこは褒めてあげようよ。
しかも、微妙に機嫌悪いし。なんでだろ?

「空おめでと」


「ありがと!」

空は太陽に似合うくらいの眩しい笑顔で言ってきたから少し……少しだけ胸が高鳴った。


次は夏音ちゃんの1000m走だしね!
とりあえず今は応援頑張ろっと!



ヨーイパァン!!
今は夏音ちゃんの応援なんだ!
ってことは?
1000m走だよ!
夏音ちゃん今は3位だね!

ちなみに私達の学年は8クラスなの!
そのなかで3位なら…………
ん?
んん?
いつの間に1位に……
毒舌抜いたら完璧ガールだね。

夏音ちゃんも2位と半周差をつけてゴール!
みんな速すぎでしょ!
次は私だし頑張ろ!
ってかみんなの男女混合だ!

「笑実ー!1位だったよー!」

「おめでとう!」
私たちはハグしあった。
みんなにつめたい目で見られたのは言うまでもない。

「みんな!次は男女混合だよ!頑張ろーね!」

「おう!」

「うん!」

「ん」

叶多だけは本当掴めないよねー
空と夏音ちゃんは良い返事なのに!

「叶多もっと元気だしてよ!頑張ろーね!」

「ん」

そういって叶多は微笑んで拳をおでこにつけてきた。

ちょっ……

ドキドキドキドキ

「任せとけ」


「う、うん。任せる!」


第1走者が夏音ちゃん
第2走者が空
第3走者が私
第4走者が叶多

の順番で走るの!
よし!気合い入れて頑張ろ!