「とりあえず種目はリレーと騎馬戦と棒引きと100m走と1000m走と男女混合400m走だけだからな!学年別で優勝したらな、なんと!俺のポケットマネーから焼き肉行くからな!負けたら。お前らの冬休みと留年が危ういからなー。と!く!に!笑実!お前は気合い入れろよ」


長々と担任が話していて、全然聞いていなかったけど
最後は聞き取れた。
せめて高校は卒業したいしね。

「分かりましたー!あと脅さないで下さいよー」


「種目はお前らで決めていいから適当にやっとけー」


私、何にしよ?
夏音ちゃんどーするんだろ?
見た目は運動出来なさそうだけど。

「夏音ちゃん!何にするの?」

「私は1000mかなー。風が気持ちいいし」


え、夏音ちゃんまさかの運動も出来る人なのか。
毒舌がなければ完璧じゃん!

私も運動は得意だからなー
リレー走りたいよねー


「笑実!夏音!男女混合やろーぜ!」

空がいきなり話しかけて来て少しびっくりしたけど私たちは了承した。

あれ?男もう一人誰だろ?

「ねぇ空。男のもう一人って誰?」

「あー。それは叶多だよ。あいつ100m11秒台だからな!陸上部より早いぜ!」


そ、そうなんだ。
叶多って運動出来るんだ。
そして、早すぎでしょ!
足引っ張らないよーに頑張らないと!

それぞれ種目も決まって今日は解散になった。

ちなみに私は男女混合と棒引きとリレーだ!