夕焼けでオレンジに空が染まる頃病院に着いた。

割と大きな病院のようで少し怖気付く

「お母さん、なんでこんな大きな病院に来たのさ?」

お母さんは父が単身赴任の為いつもはパートで働いている

カチューシャで後ろにまとめ上げられた髪の毛を揺らし振り向く

「あんたが体壊しやすいから何かあったら大変だと思って。どうせなら一度大きいところで見てもらった方がいいでしょ?」