自己紹介も終わり、各々がそれなりに解け合うことが出来た頃、仕事の事を思い出す。
「って、やっさん!仕事、仕事!何か良いのあった!?」
侑里が引き気味に、やっさんが呆れ気味に俺を見る。何か変なこと言ったか?いやいや、仕事場で仕事の話をするのは間違えてないだろ。普通だって、うん、至って普通だろ?
「そうだな。今日の収穫はこれだけだ」
そう言ってA4サイズの紙を三束出してきた。だけど、いつも見ている依頼書とは少しばかり違和感がある。まぁ、それもそうだろう。束の一番上のページから、案件の内容が丸見えなのだから。いつもなら可視出来ないように一番上には【child save project様宛 依頼書】と書いてあるのだから。
「やっさん、これ盗んできたっすよね?」
依頼書でないものは始めてみた。だからなのだろう、この言葉は。
「そんなわけないだろ。向こうのミスだ。俺が早く行きすぎたみたいでな、依頼書に出来なかったんだとよ」
俺に突っ込まれたのが効いたのか、警察署での事を思い出したのか、やっさんは苦い顔をしている。とは言え、後者ならば警察署で何があったのだろうか。聞いてみたいところだが、今の歳でお粗末になるのはごめんだ。それを期に何故か静まり返る事務所。空気が重たい。
「取り敢えずだ、仕事は三件。人事的に問題のあった誘拐事件と、裏カジノとスリ事件の囮捜査。わかったら、さっさと依頼書の形まで作り上げて作戦会議だ!」
やっさんの怒号が響く。あぁ、不機嫌なやっさんは怖い。他者へ当たり散らし感じが悪いうえに、俺じゃ口では勝てないから余計に腹が立つ。まぁ、正論なのだろうから当然なのかもしれないが…。
「だったら、PC持ってくれば良かったですね」
何を呑気に…。まぁ、あるに越したことはないのだが。各々が一束づつの詳細書を取り、ある程度の過程を終わらせていく。途中で気になった疑問は、仕事をやっていくうちにどこかへ消えてしまった。忘れるほどどうでも良かった事なのかもしれないが…。
「って、やっさん!仕事、仕事!何か良いのあった!?」
侑里が引き気味に、やっさんが呆れ気味に俺を見る。何か変なこと言ったか?いやいや、仕事場で仕事の話をするのは間違えてないだろ。普通だって、うん、至って普通だろ?
「そうだな。今日の収穫はこれだけだ」
そう言ってA4サイズの紙を三束出してきた。だけど、いつも見ている依頼書とは少しばかり違和感がある。まぁ、それもそうだろう。束の一番上のページから、案件の内容が丸見えなのだから。いつもなら可視出来ないように一番上には【child save project様宛 依頼書】と書いてあるのだから。
「やっさん、これ盗んできたっすよね?」
依頼書でないものは始めてみた。だからなのだろう、この言葉は。
「そんなわけないだろ。向こうのミスだ。俺が早く行きすぎたみたいでな、依頼書に出来なかったんだとよ」
俺に突っ込まれたのが効いたのか、警察署での事を思い出したのか、やっさんは苦い顔をしている。とは言え、後者ならば警察署で何があったのだろうか。聞いてみたいところだが、今の歳でお粗末になるのはごめんだ。それを期に何故か静まり返る事務所。空気が重たい。
「取り敢えずだ、仕事は三件。人事的に問題のあった誘拐事件と、裏カジノとスリ事件の囮捜査。わかったら、さっさと依頼書の形まで作り上げて作戦会議だ!」
やっさんの怒号が響く。あぁ、不機嫌なやっさんは怖い。他者へ当たり散らし感じが悪いうえに、俺じゃ口では勝てないから余計に腹が立つ。まぁ、正論なのだろうから当然なのかもしれないが…。
「だったら、PC持ってくれば良かったですね」
何を呑気に…。まぁ、あるに越したことはないのだが。各々が一束づつの詳細書を取り、ある程度の過程を終わらせていく。途中で気になった疑問は、仕事をやっていくうちにどこかへ消えてしまった。忘れるほどどうでも良かった事なのかもしれないが…。


