目の前に居るのはチャイルドセーブプロジェクト職員の早田浩輔と、三年前にこの活動で助ける事になった一般人入山侑里。当時小学生高学年あたりだった事から考えると今は高校生だろうか?
「ま、まぁ、それなりの覚悟ってのがあるなら俺は止めやしないよ」
CSPに入るって言うのは、命を懸けて赤の他人様様の子供を助けることだ。それは先月に説明したはずだ。それでも、いや逆だな。それを聞いて、ここに入ろうとする事を止めようとは思えなかった。それに、仲間が増えるのは心強いし、切磋琢磨で己の士気を、己が自身を高める事が可能だ。断る理由が見当たらない。願ってもない事だ。
「ちょっと、やっさん!?真剣に言ってるんすか?こいつ、この仕事わかってねえじゃん!生半可な気持ちじゃ足手まといに」
「大丈夫だ。彼の目は本気だよ。それにあの事件。不可解な事が多かったのが気になるが、それを目の当たりにし乗り越えている。これ程の心強い仲間はいないだろう」
浩輔は押し黙る。納得はいっていないのだろう。それもそうだろう。俺自身、入山侑里と言う人物を良く把握しきれていない。そんな人間の参戦だ。快くは思ってくれまい。だが、きっと彼には才能がある。並外れた頭脳と努力、それに何よりも機械に強いと言うのは大きいスキルだ。
「ありがとうございます。入山侑里です。これからよろしくお願いします」
念願(?)のCSP加入にも感情が見えない。まるで用意されていた台本の上を進んでいるだけのような。それは冷静でポーカーフェイスが得意なだけなのか、はたまた本当に感情を失ってしまったのかはわからない。きっと本人にさえ理解できていない、無意識の仕業だ。
「だったら自己紹介をしないとな!ほら浩輔」
早田浩輔、大学二年生。歳は20で、フリーターみたいな生活を繰り返している。大学には顔を出さず、ニートのようにここに入り浸っては、仕事が入れば救助活動に勤しんでいる。明るい茶色に染めた髪を上げるのに、ピン止めで端を止めている。彼曰く、前髪が目に入るのを防ぐ為なのだと言う。
そして、朝達保典。ここCSPの幹部・取締・上官指令・サポーター・窓口等々、CSP全体を支える役割を担っている。どうでも良いが、今年の11月でめでたく43歳になるのだ!いや、本当にどうでも良いとか言わないで、悲しくなるからさ。
それから今回の主役、入山侑里くん。彼は齢16の高校生だ。まぁ、事件の事がきっかけで今は学校には籍だけを置いているみたいだが。
これがCSPのメンバーになる人。って言い方は良くないのかな?兎にも角にも、これが今のチャイルドセーブプロジェクト第五期生である。若干三名。これからはこの三人でやっていくことになるのだろう。
「取り敢えず、CSPになるってことは、俺達は家族って事だ。いくつもの家族を失う時もあり、いくつもの家族を作る事が出来る。それを誇りに思ってくれよ、侑里」
誰の受け売りだよ、それ。完全に浩輔がCSPに入るとき、俺が言った言葉じゃねえかよ。
「ま、まぁ、それなりの覚悟ってのがあるなら俺は止めやしないよ」
CSPに入るって言うのは、命を懸けて赤の他人様様の子供を助けることだ。それは先月に説明したはずだ。それでも、いや逆だな。それを聞いて、ここに入ろうとする事を止めようとは思えなかった。それに、仲間が増えるのは心強いし、切磋琢磨で己の士気を、己が自身を高める事が可能だ。断る理由が見当たらない。願ってもない事だ。
「ちょっと、やっさん!?真剣に言ってるんすか?こいつ、この仕事わかってねえじゃん!生半可な気持ちじゃ足手まといに」
「大丈夫だ。彼の目は本気だよ。それにあの事件。不可解な事が多かったのが気になるが、それを目の当たりにし乗り越えている。これ程の心強い仲間はいないだろう」
浩輔は押し黙る。納得はいっていないのだろう。それもそうだろう。俺自身、入山侑里と言う人物を良く把握しきれていない。そんな人間の参戦だ。快くは思ってくれまい。だが、きっと彼には才能がある。並外れた頭脳と努力、それに何よりも機械に強いと言うのは大きいスキルだ。
「ありがとうございます。入山侑里です。これからよろしくお願いします」
念願(?)のCSP加入にも感情が見えない。まるで用意されていた台本の上を進んでいるだけのような。それは冷静でポーカーフェイスが得意なだけなのか、はたまた本当に感情を失ってしまったのかはわからない。きっと本人にさえ理解できていない、無意識の仕業だ。
「だったら自己紹介をしないとな!ほら浩輔」
早田浩輔、大学二年生。歳は20で、フリーターみたいな生活を繰り返している。大学には顔を出さず、ニートのようにここに入り浸っては、仕事が入れば救助活動に勤しんでいる。明るい茶色に染めた髪を上げるのに、ピン止めで端を止めている。彼曰く、前髪が目に入るのを防ぐ為なのだと言う。
そして、朝達保典。ここCSPの幹部・取締・上官指令・サポーター・窓口等々、CSP全体を支える役割を担っている。どうでも良いが、今年の11月でめでたく43歳になるのだ!いや、本当にどうでも良いとか言わないで、悲しくなるからさ。
それから今回の主役、入山侑里くん。彼は齢16の高校生だ。まぁ、事件の事がきっかけで今は学校には籍だけを置いているみたいだが。
これがCSPのメンバーになる人。って言い方は良くないのかな?兎にも角にも、これが今のチャイルドセーブプロジェクト第五期生である。若干三名。これからはこの三人でやっていくことになるのだろう。
「取り敢えず、CSPになるってことは、俺達は家族って事だ。いくつもの家族を失う時もあり、いくつもの家族を作る事が出来る。それを誇りに思ってくれよ、侑里」
誰の受け売りだよ、それ。完全に浩輔がCSPに入るとき、俺が言った言葉じゃねえかよ。


