やっさんが仕事で事務所を出てすぐの事だ。思わぬ訪問者が訪れる。
「え…っと、なんでまた今日なんだ?」
久方ぶりに顔を拝む気がする。と言っても、一ヶ月程だ。いや、一ヶ月は相当な月日かも知れない。いやいや、そんな事は重要じゃない!何でまた今日、やっさんがいないこの時間帯に入山侑里がここに来た。
「今日は朝達さんはいないんですね。まぁ、お昼頃には戻るみたいですしここで帰りを待たせてもらっても良いですか?」
なんなんだ?当然のようにやっさんがいつも座っている椅子へと腰かける。椅子は二つしかないし、空いているのはやっさんの椅子だから当然は当然かも知れないのだが…。じゃなくて!だから、何でここに居座るんだよ!
「あのさ、今日はなんの用で…?」
「この前お話を聞かせてもらった際に、また来ると言いましたよね?今回は俺の話を聞いてもらいたくて」
そう言うと、持参していたのであろう本を読み始める。俺との会話には興味の欠片もないようだ。何の本を読んでいるのか気にはなったが、カバーをしているためそこまではわからない。だからといって本人に聞くのも面倒なので止めておいた。
しばらく方こんな無言な状況が続いた時、突如と彼は口を開いた。
「今日は責任者、ここでは朝達さんに話をしたかったのですが、少々時間が押しているみたいですし、軽く流れでもお話しします。彼が帰ってきた際、話をスムーズに進めたいですし」
読みかけの本に栞を挟み、パタンと音を立てて閉じた。
「俺、三年前にあなた達に助けてもらってから、就職先はここが良いって思ったんです。で、今日はそのお話を…」
は?え、え?はぁ!?何を言ってるんだこいつ。え、じゃあ入山侑里はチャイルドセーブプロジェクトに就職するって事か?
「いやいやいやいや、待てって!落ち着けよ!こんな危険な仕事やる意味ないっての!」
ほんとに何でこんな仕事?命を棒に振ってるだけじゃん。で、命を助けられたからって、だからってここじゃなくてももっと良いところ何か一杯あるんじゃないか?
「ただいまさん」
やっさんが呑気に事務所に入ってくるが、顔を見ると入山侑里の顔を見てキョトンとしている。まぁ、そりゃそうだよな。俺も最初は驚いたし、いや今もなんだけど!
「どうも」
一人だけ冷静に椅子から立ち上がり、やっさんにお辞儀する。うんうん、礼儀はちゃんとしてるな。
「あぁ、まぁ座ってて。お茶とか無いんだけど、その良い?」
やっさんまでテンパってきてる。体はどうして良いのかわからずワタワタと、目をぱちぱちさせている。大の大人が一人の訪問でこんなにも慌てるものなのかと逆に関心すらしてくる。それも珠には役に立つのかも知れない。案の定、やっさんの慌て具合を見ているうちに、俺の方が落ち着きを取り戻してきた。
「構いません。本題に移っても良いですか?」
入山侑里はまた椅子に座り、誰の返事も聞かずに話し出した。ここ、チャイルドセーブプロジェクトに入りたいと、ただ一言。
「え…っと、なんでまた今日なんだ?」
久方ぶりに顔を拝む気がする。と言っても、一ヶ月程だ。いや、一ヶ月は相当な月日かも知れない。いやいや、そんな事は重要じゃない!何でまた今日、やっさんがいないこの時間帯に入山侑里がここに来た。
「今日は朝達さんはいないんですね。まぁ、お昼頃には戻るみたいですしここで帰りを待たせてもらっても良いですか?」
なんなんだ?当然のようにやっさんがいつも座っている椅子へと腰かける。椅子は二つしかないし、空いているのはやっさんの椅子だから当然は当然かも知れないのだが…。じゃなくて!だから、何でここに居座るんだよ!
「あのさ、今日はなんの用で…?」
「この前お話を聞かせてもらった際に、また来ると言いましたよね?今回は俺の話を聞いてもらいたくて」
そう言うと、持参していたのであろう本を読み始める。俺との会話には興味の欠片もないようだ。何の本を読んでいるのか気にはなったが、カバーをしているためそこまではわからない。だからといって本人に聞くのも面倒なので止めておいた。
しばらく方こんな無言な状況が続いた時、突如と彼は口を開いた。
「今日は責任者、ここでは朝達さんに話をしたかったのですが、少々時間が押しているみたいですし、軽く流れでもお話しします。彼が帰ってきた際、話をスムーズに進めたいですし」
読みかけの本に栞を挟み、パタンと音を立てて閉じた。
「俺、三年前にあなた達に助けてもらってから、就職先はここが良いって思ったんです。で、今日はそのお話を…」
は?え、え?はぁ!?何を言ってるんだこいつ。え、じゃあ入山侑里はチャイルドセーブプロジェクトに就職するって事か?
「いやいやいやいや、待てって!落ち着けよ!こんな危険な仕事やる意味ないっての!」
ほんとに何でこんな仕事?命を棒に振ってるだけじゃん。で、命を助けられたからって、だからってここじゃなくてももっと良いところ何か一杯あるんじゃないか?
「ただいまさん」
やっさんが呑気に事務所に入ってくるが、顔を見ると入山侑里の顔を見てキョトンとしている。まぁ、そりゃそうだよな。俺も最初は驚いたし、いや今もなんだけど!
「どうも」
一人だけ冷静に椅子から立ち上がり、やっさんにお辞儀する。うんうん、礼儀はちゃんとしてるな。
「あぁ、まぁ座ってて。お茶とか無いんだけど、その良い?」
やっさんまでテンパってきてる。体はどうして良いのかわからずワタワタと、目をぱちぱちさせている。大の大人が一人の訪問でこんなにも慌てるものなのかと逆に関心すらしてくる。それも珠には役に立つのかも知れない。案の定、やっさんの慌て具合を見ているうちに、俺の方が落ち着きを取り戻してきた。
「構いません。本題に移っても良いですか?」
入山侑里はまた椅子に座り、誰の返事も聞かずに話し出した。ここ、チャイルドセーブプロジェクトに入りたいと、ただ一言。


