暑い。暑すぎる。夏も本格的になってきて、かんかん照りの太陽が嫌みったらしく俺に陽射しを振りかけてくる。太陽に軽く睨みを利かせてみたり、陽射しを遮るように雲に祈りを捧げてみたり、なんならずぶ濡れになっても構わないから雨が降りだすのを期待してみたり。下らないことを考えて近くのいつもの警察署へと足を運ぶ。
「はぁ、また烏丸と黒江コンビか…」
面倒事が多い担当刑事コンビ。烏丸と言うやつは言い方を良くすれば、がたいのいい。悪くすれば、ごついだけの男。仕事だろうと何だろうといい加減。まぁ、大雑把なやつだ。
それに違い黒江と言うのが、ひょろく華奢な女だ。こちらはかなり几帳面で、何事も一か0しかないやつだ。さてここで1つ考えてほしい。こんな烏丸と黒江が一緒にいて喧嘩をしないわけがないだろう。そして喧嘩をするだけならば良いのがだ、いやそれだけでも十二分に厄介なのだが、その飛び火が必ずと言っていいほどこちらに降りかかるのだ。
「はぁ…」
もう、溜め息しか出ない。気が重い。しかし仕事だ。行くしかないのだ。浩輔の為にも、何かの事件に巻き込まれた子供達のためにも。
「はぁ…」
しかし、自分の気持ちには勝てない。
「あぁ、朝達さん!今日も緩んでますね。中に入る前には止めていってくださいね!」
交通課の人だ。名前までは把握していない。俺がここに来る時には必ずいる、と言うことしかわからないのだ。それにしても警察署と言うものは、堅苦しくて息が詰まる。
ありがとう、と一言お礼を言い第一ボタンを締める。警察手前の階段を登り、心の準備を整えながらネクタイを締め直した。
「はぁ、また烏丸と黒江コンビか…」
面倒事が多い担当刑事コンビ。烏丸と言うやつは言い方を良くすれば、がたいのいい。悪くすれば、ごついだけの男。仕事だろうと何だろうといい加減。まぁ、大雑把なやつだ。
それに違い黒江と言うのが、ひょろく華奢な女だ。こちらはかなり几帳面で、何事も一か0しかないやつだ。さてここで1つ考えてほしい。こんな烏丸と黒江が一緒にいて喧嘩をしないわけがないだろう。そして喧嘩をするだけならば良いのがだ、いやそれだけでも十二分に厄介なのだが、その飛び火が必ずと言っていいほどこちらに降りかかるのだ。
「はぁ…」
もう、溜め息しか出ない。気が重い。しかし仕事だ。行くしかないのだ。浩輔の為にも、何かの事件に巻き込まれた子供達のためにも。
「はぁ…」
しかし、自分の気持ちには勝てない。
「あぁ、朝達さん!今日も緩んでますね。中に入る前には止めていってくださいね!」
交通課の人だ。名前までは把握していない。俺がここに来る時には必ずいる、と言うことしかわからないのだ。それにしても警察署と言うものは、堅苦しくて息が詰まる。
ありがとう、と一言お礼を言い第一ボタンを締める。警察手前の階段を登り、心の準備を整えながらネクタイを締め直した。


