カチャ





度が合わなくなった四角めのフレームの
眼鏡をかけ、グレーのチェックプリーツスカートをはき、ワイシャツにネームをつけ、長めの白のソックスをはく。






オレ、逢沢朔(アイザワサク)。一応女。




今年の春に中学に中学し、
まだ五ヶ月ほどしか経っていない。




少子化で小中と一つずつしか
なくなってしまった。






だから、小5から同じメンツで来てる。
しかも一個上も。






つまんねえといえば、つまんねえけど
それなりになかいいし、満足してる。








指定カバンを持ち、エナメルバックを持ち、
一階のリビングへと駆け足でいく。






ドサッ



玄関に荷物をおき、リビングの椅子に座る。

テレビを見ながらご飯を食べる。






「ごちそーさまっ。」






「荷物持ってでてきなー」







オレは自転車通だが、
昨日は雨で駐輪場に自転車を置いてきてしまったため、
母さんに乗せてって貰う。




車で5分ほどで、つく。





バンッ




バス停の辺で下ろしてもらい、
学校へと向かう。