「なんだよ、弾けよ?」 今度はすごい目でにらんできた 「もう最後だからね!!」 ずっとこのままってわけにもいかないし、しかたないから月の光を弾き始めた でも後ろから伝わってくる爽の暖かみに変にどきどきしてうまく弾けない 「へたくそ」 弾き終わるとそういって私を見た爽 「うるさい!!」 「さて、帰るか」 あっさり私から離れた爽は音楽室を出て行った 私も鍵をかけて爽の後を追いかけた