「だいたいやる気ない人がこんな練習ばっかの野球部のマネージャーできると思う??
だってルール覚える気あんの??」
本気出せばもう覚えてるはず
でも、覚える気もないんでしょ??
「そんなのある訳ないじゃないですか!!
私べつに野球が好きなんじゃなくて爽先輩が好きなだけなんです
少しでも先輩に近づきたくて」
だからそんなんじゃ無理なんだよ!!
「………みんな優しいから言わなかっただろうけど私がはっきり言ってあげる
正直迷惑だから辞めてくんない??
中途半端にやんならいない方がいいんだよ」
ついに言っちゃった……
「………………………」
あーあ……泣かせちゃったよ(笑)
めんどくさい!
「ちょっと!!りんりん!!
女の子泣かせちゃダメでしょ~」
審判をやっていたはずのかっけが来てくれた
私も女だし!!
「………うぜぇ」
思いっきりかっけを睨んだ
「最初はみんな喜んでたと思うよ??
だってこんな野球部のマネージャーやってくれるなんて
でもさ……、みんな大好きで野球やってんだよ
その野球を道具として使われたらみんな誰もいい気はしない
それにここにいる奴らはみんな本気で野球やってんだよ
白崎さんも本気ならそれは大歓迎なんだけど、ちょっと違うよね??
本気で甲子園目指してるはずだよあいつら
だから正直言うと半端は困るんだよ」

